 | ■No3977に返信(梅雨空さんの記事)
梅雨空さん、こんにちは。新型コロナの治療薬に関する情報は日進月歩です。お尋ねのアビガンに関して、元々、3月末に96人の治験者で始めるはずだった臨床試験は軽症から中症の患者集めが難航して中断しました。
7月10日の発表は藤田医科大学が主導し全国47の医療機関が参加したものです。89人の軽症〜中症患者が参加しましたが、19人は試験開始時点でウイルスが消失していたため69名による解析結果です。報道では詳細が言われていませんが、実際はウイルスの消失率は1.4倍、ウイルスの半減効果は4.8倍です。ただし、参加人数が少なすぎたため、統計的に有意とは言えなかったということです。
現在、開発元の富士フイルムの主導で、インドの製薬大手がクウェートで千人規模の臨床試験を計画し、今月中には始まる予定です。結果を見守ることになります。
治療薬として有望なのは、回復した患者の血漿療法、またその中で見つかった抗体を複製して利用する抗体療法など、またワクチンも臨床試験が進んでいます。おそらくは今年中にある程度、治療薬の全体像が見えてくると思います。
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